講堂

f:id:fukiba:20190621061717j:plain

Beckman Auditorium

CaltechのシンボルといえるBeckman講堂。東大でいえば安田講堂名古屋大学でいえば豊田講堂、といったところでしょうか。今日は大規模な学会が学内で行われているようで、珍しく講堂が開いていました。

f:id:fukiba:20190621062022j:plain

講堂内部

中はこんな感じ。まあ普通の講堂ですね。

f:id:fukiba:20190621062118j:plain

Caltechマーク

壁にCaltechのマークが映し出されていました。かっこいい!

f:id:fukiba:20190621062201j:plain

Beckman

講堂の名前になっているBeckmanさんの胸像です。CaltechのOBで、講堂を建てる資金を寄付したんだそうです。

 

アメリカは寄付の文化が根付いています。学内のほとんどの建物が寄付金によって作られており、それぞれ寄付をしてくれた人の名前がついています。アメリカの(一部の)大学の資金が潤沢なのはこの寄付の文化によるものです。アメリカの金持ちはとことん金持ちなので、相当な額を大学に寄付してくれるんですね。ただ、おそらく寄付金は一部の有名大学に集中していると思われ、大学間でも貧富の差が広がる結果につながっています。

 

日本ではこのような寄付を期待するのは文化的に言って無理でしょう。なんとなく、寄付というのはキリスト教的な考えに基づいている気がします。日本の場合は税金でお金を回収し、それを配分することで同様の役割を果たしています。その結果、配分は比較的平等に行われ、格差の少ない大学運営が行われることになります。半面、アメリカのトップ校と対等に渡り合おうとすると、圧倒的に不利になります。この辺も日本の画一性を好む文化が色濃く反映されている気がしますね。