ファインマン

大学の博物館的なところで、リチャード・ファインマン展をやっていました。

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太鼓

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ナンバープレート。「U」が抜けてますが、当時のカリフォルニア州のナンバープレートが6文字までだったからだそうです。

ファインマンは航空宇宙工学にも関係があります。スペースシャトルチャレンジャー号の事故のとき、事故調査委員をやりました。状況を丸く収め、シャトルの開発を早く再開しようとするほかの委員と対照的に、ファインマンは事故の原因を徹底的に追求しようとしました。ファインマンの意見は結局、事故の最終報告書の付録に「少数意見」として掲載されました。この報告が秀逸です。日本語の文庫も出ていますので、特に宇宙開発にかかわる人たちにはぜひとも読んでいただきたいです。大規模な開発プロジェクトにおいて、どうやって事故が発生していくかについて書かれています。

 

日本では2003年にHIIAの6号機が打ち上げに失敗するという事故がありました。実はこの事故、チャレンジャー号のケースと極めてよく似ています。事故に至るまでのプロセスについてもそっくりです。いつかどこかでこの話をしたいなと思っています。